エージェントとドナー選びの基準②(お金)

ドナーの謝礼金問題の上振れを考える
エージェント選びにおいて、比較する上で避けられないのがお金の問題。
正直、「高ければいいのか?」というテーマにおいては、疑問もある。
不妊治療において、お金が解決してくれること、解決してくれないことは、多くの人が考えるテーマだと思う。自由診療、保険診療から始まり。
卵子提供だって、医療が深く関わる世界なので、必要経費はしっかり出したい。
とはいえ、富豪でもないのでお金の問題は切り離せない。
結局、メリハリだと思うんだよな。
だから、内訳とかもしっかり確認が必要だと思う。
例えば、ドナーさんへの謝礼金問題。
自己注射、採卵など、一連のプロセスにおいて痛いこともあるし、一定のリスクだってある。必要な対価をお渡しする。当然のこと。
だけれども、エージェントによっては割と露骨にドナーさんによって謝礼金が違うこともある。だから、エージェントの面談では、「差はどうやってつけてますか?」と聞いていました。
もちろん、差をつけていないエージェントもある。
でも例えば、刺激期間が長かったり、珍しい血液型などで上乗せしているケースもあれば、
モデルさんだったり、高学歴だったりで上乗せしているケースも。
どうしても倫理的なものが頭をかすめますが、ここはもう、それぞれ需要と供給って感じですね。何が正しいとかは、私にはわからない。
ただ、例えば「パリコレ出場!」そのためプラスいくら!みたいなのは、私は希望しない。おいおい、私が出場してないのに!!笑 という感じ。
ハーバード大学卒業。謝礼金上振れ。いやいや私が卒業してないのに!!
トンビが鷹を産む、どころじゃない。笑
自己卵で想像しうる子どもと自分が似ていれば(その基準)であれば、あとは何より健康で生まれてきてくれれば問題はないよ。生まれてきてくれた後の環境はこちらが責任持つから。
その自分と似ている基準、でみんな悩むんだろうけど。
似るのも遺伝、似ないことも遺伝
あとは、仕事で「遺伝」について、ほんのうっすら上辺の上辺の上澄みくらいの部分について有識者の方にお話を伺う機会が何度かあったのですが、
ある方がおっしゃるには
「似るのも遺伝だが、似ないことも遺伝だよ」と。
ここからは聞きかじったことを好き勝手書くので、あくまでお遊び程度の話で聞いて欲しいのですが
小学生の時にメンデルの法則なんかで学びましたが、遺伝ってほんと、組み合わせ次第。
何が影響してくるのかってのも単純ではない。父母から遺伝するとかっていうのが100パーセントではない。考えれば当たり前のことだけれど、でも忘れがちだから、心に留めておきたい。
私だって、幼い頃は「父に似ている」とよく言われていたそうですが(女の子にありがちですね)、今はほっとんど似てないなと思う。笑 父親の考え方で理解できるところもあれば、理解できないこともあるし。笑
姉がいますが、性格なんて全然違う。笑 脱線しまくりますが、両親が一番忙しかった頃に生まれ、基本放任主義に育てられた私(楽観的)と、第一子が生まれ、両親が余裕のある時期に生まれてわりかし手をかけられ、かつ意識しがちな姉や妹の存在に挟まれて育った第二子の姉(繊細)。育った家は同じであれど、もちろん後天的な環境も避けられません。
100%自然妊娠(卵子提供ではない)の友人の子だって、全然似てなかったりするし。
二重の母から一重の子供。ぜんぜんある。ストレート髪の父からくるくるカールの髪の毛の子供。全然ある。
だから何が言いたいかというと、パリコレ出場した方の卵子をもらったとしても、パリコレに出場できるような子が生まれるかはわからないよ!!ってこと。
逆も然り。自分に似ている子供を選んだとしても、似ない可能性があるよってこと。
とはいえ、もちろん直接の父母からの遺伝はけして少なくはないでしょうし(確実に影響するものだし)、避けて考えるのはあまりに危険すぎる。
ここら辺も、バランス感覚もって(難しいけど!!)考えなきゃなと思う。
父母からの遺伝を重視するのは自然なこと。でも、ドナー選びにおいてそういうリスクだってあるよ、と理解しておくこととそうでないことは全然違うと思うのです。(何より自分に言い聞かせている)
似ているパーツがあればそれはそれで穏やか
でもだから、そういったことを踏まえてドナーさんに求めるのって
私の場合は
・穏やかである
・学歴は自分と同程度(高卒、とか、大卒、とかそのレベル。)
かなあ。
ネットで繋がっている先輩方の様子を見ると、血液型、身長、学歴、お顔(自分に似ているか)を基準に選ばれている方が多いですね。
特に、エージェントさんはみんな「夫婦の血液型は?」と聞いて、夫婦の組み合わせで生まれてくる血液型を想定してドナーファイルを見せてくれることがほとんどでした。
これは、子供に将来、告知するか否か(これはまた別で書きたい)に関わらず、
例えば意図せぬことやタイミングで知ってしまった時に傷つかないように、との配慮などが込められているそうです。
いや〜確かに、これは大事なこと。
私は、身長は特に希望はないけれど、
生まれてきてくれる子供に万一何かあったときに、献血とかしてあげたいなと思うだろうから、できれば血液型が一緒がいいかな、と思ったりもしました。選択肢狭まるから考えようによる。
自分そっくりの方とかの希望はないけれど(というか現実問題いないだろうし)、気になるドナーさんがいて、かつ自分に似ているパーツがあれば、それはそれで嬉しいだろうな〜〜とも思います!目でも鼻でも眉毛でもさ。そういうパーツがあれば、将来の自分と子供がより一層楽しくなれるかもな、と思います。それか夫も私も福耳だから、福耳だったら面白いかもなぁ。笑
円安に納得いかない
エージェントの話に戻ります。
私は、内訳の名目とかでわからない項目があれば、「これってどういうものですか?」と聞いたりもしていました。とはいえ、ほとんどの項目は大体リサーチしていればわかるもので、その上で質問するものってなんか聞いてもよくわからなかったりするんですよね。笑
結局、そのエージェントが必要だと思ったり、あるいは利益目的とかでつけているものであって、
回答を得た上で納得できないなら、ちょっと目指す方向性や感性が違うということと割り切ってました。だから、そういう項目があったところは、結果的に候補から外しました。
あと、どうしたって影響してくるのが、「円安」!!!!!
正直、日本人担当者がいる海外エージェントだとしても、円安がどうしてものしかかってくる。
ほとんどと面談しましたが(もちろんzoom)
相場は1000万。たけえ!!
エージェントによっては、日本人だからか「この金額でもよければ面談しますので、ご連絡ください(払えないなら面談なんか無駄と言いたいのだろう)」なんてところも。
まあ現実問題、そこから渡航費とかもかかってくるし、普通に候補から外しました。
でも「悔しい!ここ選びたかったのに!!!」
とかではなく、「あ、縁がなかったんだろうなーー」という、ポジティブな候補はずし。
だって、正直プロセス自体はほぼ同じなのに円安だからって、高くなるのは納得いかない。例えば着床しやすい薬の代金、とかならわかるけどさ。
海外のエージェントによっては「情報収集だけされて、円安が落ち着くのを待つというご夫婦もいらっしゃいますよ」とアドバイスしてくれるところもあった。
そういう方ももちろんいらっしゃるだろうけど、正直、不確定要素すぎて待てない笑
いや、円高に触れる時っていつ?3年待って、さらに円安になっても誰も責任取ってくれない。
少しでも妊娠の確率を高めるために卵子提供に進むのに、うーむ、となりました。
正直、エージェントから提示される金額だってうわブレるものだよなと思っている。結婚式とか、そうじゃないですか。笑 面談では「上振れるとしたら、何で、どれくらいですか?」とかは聞くようにしていたけど。
てなわけで、出して台湾なら400万弱から、米国・日本エージェントだと700、出せて800万くらいかなと思っている。それでもたっっかい!
次回③に続きます!