エージェントとドナー選びの基準③(面談やプラン選択)

- やっぱり日本人ドナーが気になる
- 国内完結型にするかどうか問題
- 情報は取りに行く気概が必要
やっぱり日本人ドナーが気になる
私は都内在住なんですが、エージェントも有名どころは都内が多いかなと思います。
あとは、大阪もポツポツありますね。
卵子提供の先輩方の中には、都内在住であっても新幹線で大阪まで行って面談をされている方もいましたが、私は距離的に外しました。
まあ契約してしまえば、そこからのエージェントとの対応ってメールが中心だから最初の面談の手間と交通費を惜しまなければいいんでしょうけど、
やっぱりその手間と交通費が私の場合は割と億劫。笑
そんなこんなで、台湾のぞくと10社ほどエージェントと面談しました。
そして、ほぼ面談が終わりました!
実はまだエージェントは最終決めておらず、引き続き夫と相談の段階なのですが。
台湾は、日本人ドナーを扱っている一社以外は今のところは検討に入らないかなあ、と思っています。今後の夫との相談次第ではありますが、自分の意見としてはってことで。
理由としては、これまでも書いてきているけれど、自分と人種が違うのがちょっとどうしても少し違和感が拭えない。なぜならとてもシンプルに、私は日本人だから。笑
絶対に誤解してほしくないのは(誰に?笑)、人種差別とかそういうのは全くないんです。
自然妊娠だったら、当たり前に日本人の自分の遺伝子が生まれてくる。だから、とつきとおか大事にお腹の中で育てていざ産んだときに、なんか自分の中で混乱しないかな、と思う。
なぜ混乱するのか。それは何より私自身が、卵子提供が不妊治療の延長線上の自然なものだと感じているからこそ、人種っていう自分と100パーセント違うことがうまく処理できなくなりそう、ということ。単純な私が受け入れられるかというのが少し不安というのがある。
あと日本人の選択肢があるなら、選びたいな〜と。
あとは、もう一つ、これも前に少し触れたけれど人種によってかかりやすい病気、感染症というリスクが、なかなか切り離せない。日本だと、日本人にかかりやすい病気があって、当たり前だけれどその分野の病気に注力される病院がある。
でも、多国籍特有のものは、その分治療の選択肢が狭まる可能性があるわけで、その確率をどうしても下げたいなと思ってしまう。
これはもう、何より自分自身の体験が影響しているのかなと思う。
今回不妊治療をするに至る原因が私の人生に起きたわけだけれど、そういうのって確率論だなと、私は不妊治療でつくづく身にしみた。生物学的に一定の割合で生じてしまうもの。
私は卵子の減るスピードが他の人より速いんですが、その原因を探るためにできうることをした。遺伝子検査も染色体検査もした。でも、原因はわからなかったんです。先生も「原因不明の人は一定の割合でいて、そのケースだね。もうこれはなんともしがたい。だからあなたのせいじゃないからね」と。
私の場合は、本当にたまたま偶然都内に住んでいるタイミングで、その道の第一人者とされている先生が開院された病院で、その先生にも診ていただくことができた。それでも望む結果がなかなか出なかったわけです。
そういう一定の割合で起こることが自分の身にいざ起きたので、「できうるリスク(特に身体的なもの)は何だって下げたい」と思った。お金だってかかるし、心身の負担になるものだから。
てなわけで、とりあえずその日本人ドナーのいる台湾クリニック以外は、しっかり面談することに。
ちなみに、結果的に金銭面で対象から外したけれど、海外のエージェントともHPの情報だけでなく実際にzoom面談したことは良かったなと思っています。
気さくな感じの人とかだと「⚪︎⚪︎(エージェント名)と迷ってて〜」とか「ハワイとかって実際どうなんですかね?」とか、雑談ベースで聞いたら、競合なので良くないところとかぽろっと言ってくれたりして、そういうのも学びになりました。笑
あとは告知のこととかも。割と年数重ねたエージェントとかだと「6割、7割は生涯、告知しないらしいですよ」とか教えてくれたり(あくまでこのエージェントの知見です!)。こういうのってほんと、卵子提供コミュニティとか、エージェントとかしか知り得ない情報じゃないですか。今後のずっと先の将来を見据えた情報収集〜と思って気軽に参加してました。zoomだと家でできるし無料だし!時間と余力があれば、面談されるのをおすすめします!
あとは対面で面談できるところは全部対面にしました。
対面で相手の声色、表情まで見ないと納得できないめんどくさいタチなので笑、時間と手間はかかるけれども、自分を納得させるためにとにかくアポとって会う日々。
私、面談の時に割と質問する方だと思うんですが、
そういうのでも面倒くさがらず、かつパッと的確に回答してくれるとやっぱり信頼感あるなと思う。誰目線って感じですが。笑
レシピエントの私たちは弱い立場とかって言われるけど、
たっかいお金出すんだし、こっちが面接してるくらいの気概で行かねば、という感じだった。エージェントの中には、ゴリゴリ質問してると(と言っても、3、4問くらいの段階で)だんだん不機嫌な感じになってきてる感じが隠しきれてないエージェントとかもいて(「結局何回も移植しても妊娠しなかった人は全体の何割くらいいる?」とか「その原因何だった?」とか嫌なこと聞いたりしてたらそうなる)、そういう社は速攻外しました。笑 そんなところは一社だけでしたが。
国内完結型にするかどうか問題
あとは、コロナ禍で一気に増えた「国内完結型」を利用するか否かもポイントだなあと思う。いろんな手法がありますが、メジャーなものだと、海外でドナーが採卵して、夫の精液を輸送して受精卵・胚にして日本にまた輸送して戻して日本で移植するもの。夫婦はいっさ渡航しなくてOK。今では国内完結型しかやってないエージェントとかもあります。
国内完結型は、私はいいシステムだな〜と思うのですが、いかんせんグレーなところもあったりして(日本の法整備が追いついていないと言うところですね)、病院の強気な立場に辛い思いをされた卵子提供の先輩方も数多くおられるよう。
でも、それを踏まえたとしても渡航しなくていいっていうのは、大きいですよね。
私の場合は、仕事的に休みは取れそうだけれど、一般的な家庭は夫婦共働きの場合、妻側は2回も渡航しなければいけないわけだし!渡航費と、時間をどこまで許容できるかというのにかかってくる。
両方のプランを持つエージェントに成功率の違いがあるのかは必ず聞くけれど、だいたい数%(と言っても5パーセントとか)ハワイとかの方が成功率高いくらいで、同じというエージェントも多かった。それくらいの差なら、全然許容範囲という気もするし。
個人的に結構前向きなプランですが、唯一気になるのは、エージェントと契約するまで病院がどこかわからないこと。
あと、国内完結型の提携クリニックって、先輩方からほんっとにいい噂ひとつも聞かない。笑
それは、成功率とかじゃなくて「キツく当たられた」とか「勝手に受精卵検査に回されたー!(検査は高額)」とか。
今通ってる病院、とてもそんな対応されないので、信じられない。
エージェントさえも「国内完結型の提携クリニックは、利用者からコミュニケーションには難ありと言われたりします」とかまで明かしてくるところも。いや、言ってくれたほうがいいけど、そういうのも含めてサービスなのでは!?と思ってしまう。でもエージェントじゃなく病院の問題だもんな。
妊娠・出産できたら何でもいいけど。でも、検査に回すとかはお金も関わるし、絶対に事前に相談してほしい笑
情報収集は、取りに行く気概が重要
それにしても情報収集において、私はブログやXなどのSNSやら、招待制の卵子提供コミュニティに入るなりしてゴリゴリにやっているんですが
必要な情報って、ほんっとーーーーに限られた場所にあるんだなと思う。笑
特に、日本国内においては卵子提供の情報って閉鎖的なものだし、自分の子が卵子提供かなんて言わないじゃないですか。言う必要があるか否かということもありますが。
自分から取りに行かないと、必要な情報は入ってこない。
そうなると、経験者は限られた場所に集うんですな。それが、鍵がついたSNSアカウントでの繋がりやら招待制のコミュニティーやらになる。
まさに、ハリーポッターの9と4分の3番線のごとく、見える人(入りたい人)にしか見えない仕様になっている。
辛い不妊治療を乗り越え、それでもなお卵子提供にチャレンジしていくという同じ思いを持った人たちがオンライン上であっても集まると、何ともいえない連帯感が生まれ、閉鎖的であるからこそ正直な意見が聞ける。
ここで語られる情報共有、愚痴、励ましのやり取りの数々はもう本当に、女性の強さをめちゃめちゃ感じる。笑
エージェントのあれやこれやの愚痴、トラブルについての共有。
「あそこのエージェント行ったけどこんなんだった!」とか。
何かを相談されたら「こうしたらいいですよ!」と次々と返す人のいる温かさ。顔も知らないのに不思議です、本当に。
励まし合いとか、妊娠した時のみんなの喜びよう、着床しなかった時の励ましなどなど、本当に濃厚なドキュメンタリー1本できそう、と思ってしまう。
もし自分が企業のトップだったとしたら、30から50代の女性の軍団は絶対に敵に回さないようにしようと思う。笑 そして、その軍団たちは味方につけたら強すぎる。笑
脱線しまくりですが、そんなこんなで、卵子提供って大変なことも多いし、手間取ることも多いし、お金もかかる。
なんで自分だけ?と思ったことは数知れずですが、同志はちゃんといる。
そういうあたたかな世界に触れることもまた経験のひとつ!と思って、引き続き前向きに進めたいと思います。