卵子を誰から、どうやって提供してもらう?

- 親族・知人から提供してもらえる?
- 日本人?台湾人?
- 最初にして最大の関門「エージェント」選び
親族・知人から提供してもらえる?
「卵子提供」と言う選択肢を考え始めたとき、「卵子を誰から提供してもらうか」という問題が最初に頭をよぎりました。
というのも、SNSなどで色々検索していると、友人・親族に卵子提供をお願いした方がいて、うまく採卵できるか心配されている方の様子があったからでした。
卵子提供を受けるとなると、いくつかの方法が存在し、それぞれの条件・手続きを経れば、友人・親族からの提供による妊娠も可能となります(条件は細かいので、全ての人が対象になるわけでは全くありません。タイミングをみてまたまとめてみたい)。
わたしは、当時も(今も)親族・知人を除いた方からの提供しか選択肢になかったけれど、
「最終の決断をするまでは、いろんな人の意見を聞き、選択肢は広く持っておいた方がいいかもな」と思い、信頼している通院先の先生に相談してみました。
卵子提供も検討していることを伝え、「ちなみに姉がいるんですが、姉から提供してもらうこともできるんですか?」と聞くと「選択肢としてはできるけど、僕個人としてはおすすめしない」と先生。
理由を問うと、以下の説明がありました。
①刺激・採卵という一つのプロセスにおいて、何かが起きる可能性がゼロではないということ。
まあこれは、不妊治療に関わらず全ての治療において言えることでもありますが、排卵促進剤を使って刺激をすればその分副作用・リスクもあるわけで、卵巣過剰性刺激症候群(OHSS)や、最悪の場合だと血栓や腎不全、さらには脳梗塞などの合併症を引き起こす可能性もゼロではありません。自分の卵子のためには、それを踏まえて治療しているけれど、誰かに、自分のために刺激してもらうとなるとそう簡単には考えられない。
「提供側がリスクを確認した上で契約を結ぶ、エージェントや病院を通した方がいいとは思うよ。万一何かあった時のために、自分を守ることにも繋がるから」とのことでした。
②関係性が複雑になる可能性があること(こじれる)
これは説明するまでもないですが、個人的にも強く懸念するところです。例え、わたしが気にしなかったとしても、夫や、提供者(親族・知人)がどこかのタイミングで複雑に思うことは避けられないかなあと。
③「提供が強制されてしまう可能性がある」ということ。
家族だと「助けてあげたい」と思う気持ちが生じる一方で「怖い」「嫌だ」と思うことも自然なこと。「嫌だけれど言い出せない」という状況を作ってしまう可能性もある、とのことでした。
これはあくまで私の通院先の先生がおっしゃっていたことであり、親族・知人からの提供を否定する気は一ミリもありません。
親族だと、自身ととても似た遺伝子が入っていること
また、信頼できる友人からの提供
というのは、エージェントを通さないメリットを多分に含んでおり、もし条件に合い、当人夫婦が望むならば、魅力的だなとも思います。
ただ、わたしの場合はそもそも、条件の一つである提供者の年齢というところで親族は難しい、ということと
わたしの考えと重なる上記の①②の懸念は、自分の中で大きいと再確認したので、「エージェント・病院一択」でした。
日本人?台湾人?
親族・知人以外からの提供となると、考えなければいけないのは、「提供してもらう人種をどうするか」という問題。
というか、ここを決めなければ、選択肢はいつまでたってもたいして狭まらない。
大きく分けると、台湾人か日本人か。(もちろん、エージェントが扱うドナーには他の人種もあります)
台湾の場合は法整備されているため、国の管理のもとで進められます。そのため、例えば、最悪のパターンの「怪しいエージェントなどで詐欺にあってしまう」といったリスクが大きく低減されるといえます。
台湾人は日本人に似ている、とも言われていますね。
料金も安い。ざっと調べている限りだと、渡航費などもありますが300万円台からが相場になってきそう。
ただ、気になるのはほぼ必然的に台湾人の方のドナーになってしまうことで、事前にお顔の確認などができないこと。「こんな顔がいい!」とかではなくって、事前に想像できないことが、ちょっと不安。
実際に、すでにいくつかの病院にカウンセリングに行っていますが、病院によっては「だいたい奥様に似ている方を選びますよ」と説明されることもありました。
目が二重とか、身長だいたいこれくらい、みたい感じでうっすら教えてもらえそうなところもありますが、「似ている」という基準も、担当してくれる方で大きく異なるよなあ、、と少し心配。
あとは、「人種によってなりやすい病気」というのが存在します。
もし、子どもがなってしまった場合に、日本だと簡単に治療できないリスクもあるかも、という心配も。もちろん、ここは事前の検査とかで限りなくスクリーニングできるかとは思いますが。
まさに一長一短といった感じだなあ〜〜。
とはいえ、国が管理しているっていう安心感。料金。親日国だし、やりとりなど病院で完結するシンプルさのメリットはとっても大きい。
ちなみに、夫にさらっと相談している段階では、人種はあまり気にしていない感じも。
どちらかといえば、人種の問題はわたしの方が気にしてそうです。笑
最初にして最大の関門「エージェント」選び
「台湾以外」となると、だいたいはエージェントを介してドナーを選んでいくことになります。
ですが、想像通り、このエージェント選びってのが、最初にして最大の関門。
規模も歴史も抱えるドナー数もさまざま。
人種も選べるし、ファイルがあって顔や学歴、親の死因まで見られるところもあります。
人生にあまりに大きく関わってくる物事であることに加え、「細かいところまで全てすくい上げて、調べ切ってから選択したい」というわたしの厄介な性格のため
それぞれのエージェントに関するHPや資料請求はもちろん、卵子提供された方のブログ、XなどのSNSの類、有料note、ラインのオープンチャットに入ったりなど、出来うる限りのリサーチをしました。
ゆえに逆に色々頭でっかちになり、一周回って、実際にエージェントとの面談が大きく左右しそうな気もしている今日この頃。。
当たり前だけど、調べているとなかには「お世話になってるエージェント、信頼できない!」という体験談も。
まあそうですよね。
ドナーさんに直接会えないのだから、間に入ってくれるエージェントの性善説に立って信じるしかないし、「絶対にそんなことありませんように」と願うけれど、「この人がいい!」って選んだ卵子が全く違う卵子だったなんてこともなきにしもあらず(ネガティブ)
だからこそ、もちろん料金とか、ドナー数とか色々あるんだけれど、
結局は「信頼できそうか」。これに尽きると思っている。これが崩れたら何にもならないわけで、その軸だけは忘れないようにしたいなと思っています。
ちなみに、わたしたち夫婦の場合、わたしがこういう性格のため、
ざっと調べ切ってから5社ほどまでは、わたしがスクリーニングして、夫に伝えるということに。
わたしに付き合ってたら夫は絶対疲れるので、それがいいと思う。(結婚式のドレス・タキシードの店選びもこの方式でした。。笑)
最後は夫と選ぶのだけれど、もし台湾の場合も、エージェントで違う人種を選ぶ場合も、出来うる最良の選択をしたいです。
最後に、わたしは情報収集にあたって、やっぱり一番役立ったのは有料noteでした。
無料でみんなが見られるコンテンツだとなかなか書けないこともたくさん書いてくださっていて、とてもありがたかった。
なので、わたしも卵子提供の先輩方のように、このブログでエージェントごとに調べたこと、わたしの視点というのを記事として出していこうと思っています。病院・エージェントごとに夫にプレゼンする資料をそのままぺたっと貼り付けようと思っています。
よければぜひ、こちらもお付き合いください。